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外科矯正について

2018年2月19日

外科矯正について

一口に矯正治療と申しましても、一般的な矯正と外科手術が必要となる外科矯正治療に分かれます。今回は外科矯正治療について知識のない方にも分かりやすく解説していきますので、現在お悩みの方がいらっしゃれば是非参考にしていただきたいと思います。

・外科矯正治療の説明

では始めに外科矯正治療とは何かについて説明していきます。世の中の人間は顔や体の骨格が左右対象ではありませんし、パーフェクトに左右整って人はほぼいません。多少のバランスの誤差は誰でもあるのです。歯科矯正治療において幼少期なら顎の成長をコントロールしたり経過を見ながら矯正治療することになりますが、成長が止まった時期からの矯正治療となると場合によっては歯並びだけの矯正治療で改善が難しい場合があります。そのような場合に外科矯正治療が改善策となるわけです。外科矯正治療とは「外科手術」と「矯正治療」を併用したもので、外科手術としては顎の骨を切って適切な位置に戻す「骨切り手術」という方法で行われます。主に大学病院などのように設備が整った病院での治療が望ましく、理由としては大学病院等であれば口腔外科と矯正科が同じ建物内にあるため連携して治療を進めやすいからです。

・外科矯正治療が必要な症例

外科矯正の適用症例としては様々な症例があります。見た目でコンプレックスを持つ方もいらっしゃいますが、問題となるのは重度の噛み合わせの悪さで食事さえも困難な場合です。上手く噛むことが出来なければ、丸飲み状態となり健康面にも深く関わってくるので深刻なのです。外科矯正治療が適応となる代表的な症例としては以下の通りになります。

前歯で咬めない(開咬症)

上の顎が前方に出てる(上顎前突症)

上の顎が後方に後退してる(上顎後退症)

下の顎が前方に出てる(下顎前突症)

下の顎が後方に後退してる(下顎後退症)

・外科手術の基本的な流れ

外科矯正治療を行うにあたり一般的には以下の手順で進めることとなります。

1…術前矯正
術前矯正とは外科手術を行う前に、まずは矯正科で矯正治療を半年~1年半かけてやります。

2…外科手術
外科手術を受けた後には食事も困難になり痛みや腫れが伴いますから、入院が必要になります。期間の目安としましては、1~4週間程度になりますが平均的には2週間程度でしょう。手術の内容については病院により異なります。

3…術後矯正
外科手術を終えて落ち着いたら、矯正科に再度通うすることになります。ここからの矯正治療は平均して半年~1年程度になります。

4…保定
保定とは、歯が後戻りしないように保つことをいいます。これは非常に大切な過程であり、これをしなければ苦労が水の泡になるのです。保定の装置は「リテーナー」といいます。ワイヤータイプやマウスピースタイプもあります。症例により何を使うかは歯科医師が判断することになります。

5…プレート除去
外科手術の際に埋めたプレートを再び手術で除去する作業ですが、場合によりしないこともあります。

・外科矯正治療の費用

保険が適用される医療機関か、適応されない医療機関かで外科矯正治療の費用は大きく変わります。

→保険適用なしの場合
矯正費用としては80~200万円くらいは準備が必要となります。更に外科手術と入院にかかる費用が100~200万円ほどです。あくまでも一般的な値ですし個人の外科手術の内容にもよりますが、入院費用や検査費用なども合わせますと結構な額になってしまいます。

→保険適用の場合
保険の割合は保険の種類にもよりますが、一般的な3割負担の場合で説明していきます。矯正費用で35?50万円ほど、それに加えて外科手術や入院に25万円~40万円ほどはかかるので準備が必要となります。

■まとめ

このように外科矯正治療は費用もかかりますし、入院も必要になることを理解していただけたかと思います。また、大学病院などのように矯正科と外科手術を行う口腔外科が同じ建物内にあると、様々な面で安心ですし不便を感じずに済みます。しかし、外科矯正治療は大変な思いをする分、治療終了すれば快適な食生活が待っています。